
こんにちは、えでぃーです。
今回は私が短期間(2か月)でTOEICを200点スコアアップさせた勉強法を紹介したいと思います。
TOEICを勉強することにどういった価値があるのかについては、個人的に少し思う部分(1.TOEICを勉強する価値で話しています。)があるのですが、それはひとまず置いておいて、
今回の記事で紹介する勉強法は、主に
・TOEICで700~850点を取りたい
・比較的、低予算で学習をしたい
・短期集中で学習したい
・ゆっくりこつこつと隙間時間で効率的に勉強したい
・英文法・英単語の基礎から作らなくてはいけない(中学・高校レベル)
という方がTOEICで高得点を取るための勉強法です。
実際に私自身が2か月で660点から860点にスコアアップさせた時の勉強法、使用した参考書を紹介しているので、是非参考にして短期間でTOEIC高得点を獲得してください。
それでは始めましょう。
TOEICを勉強する価値

勉強法について話す前に、私が実際にTOEICに特化した勉強をして感じたことをお話しさせてください。
いまこれを読んでいるあなたのTOEICを勉強する理由が
・会社の昇進・異動又は転職などの理由により今すぐTOEICをスコアアップしたい。
・就職活動などで少しでも武器となるものが欲しくてTOEICの高得点を狙っている。
などからではなく、
・英語をかっこいいと思っていて、話せるようになりたい
・洋画や海外ドラマを字幕なしで観れるようになりたい。
という理由であり、
「TOEICはよく聞くし、とりあえずTOEICの勉強からはじめてみようかな」、
という気持ちでTOEICの勉強法を調べているのであれば、
”とりあえずTOEICの勉強から始めてみる”のはあまりオススメしません。
というのも、TOEICはビジネス英会話を中心としたテストであり、加えてリスニングとリーディングのみのテストです。
TOEICでどれだけハイスコアを取れるようになったとしても、英語が話せるようにはならないのは言うまでもありませんが、洋画や海外ドラマを字幕なしで観れるほどのリスニング力も700~850点レベルだと恐らくついていません。
もちろん、TOEICで高得点を取っていると、周囲の英語の勉強をしていない人たちからは一目置かれますし、英語に関して一定の知識を有しているという1つの証拠にもなります。
そういった意味で、TOEIC高得点が本当の目的(ゴール)でない方についてもTOEICの勉強をする価値が全くないとは思いません。
しかしながら、TOEICのための勉強ではなく、話す英語を前提とした日常で使える英語を学んだ場合でも、それがある程度身についてきた頃には、TOEIC専用の勉強を少しするだけで800点以上は容易に取ることができるのではないかと思います。
TOEICに必要な単語、文法を学び、1つのステータスとして、TOEICで高得点を取り、英語学習のモチベーションを高める、というのも選択肢としてはありですが、本来の目的がTOEICでない方( TOEICで高得点を取ることで会社での昇進が得られるなど、TOEIC高得点が直接的な手段となる訳ではない方 )がまずTOEICの勉強からはじめる、というのは、少し回り道をしているように思えます。
実際に英語が話せるようになるための勉強法については、多くの方が、YouTubeやブログ、他のSNSで発信をしています。
ぜひ、そういった動画を見たり、ブログを読んでみてから、TOEICのスコアアップが自分の本当の目標であるかを再度考えて、勉強に取り組んでください。
前置きが長くなりましたが、TOEICの高得点が必要だという皆さんは、これから紹介する勉強法で短期間で高得点を勝ち取りましょう。
TOEICの問題構成
まず、TOEICで高得点を取るためには、敵の性質を理解する必要があります。
TOEICの問題は大きくリスニングセクションとリーディングセクションに分かれています。
2つのセクションの配点がそれぞれ495点ずつで、合計990点満点となります。
また各セクションはさらにいくつかのパートに分かれています。
リスニングセクション
PART1
写真描写問題 6問
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
PART2
応答問題 25問
1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
PART3
会話問題 39問
2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
PART4
説明文問題 30問
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
リーディングセクション
PART5
短文穴埋め問題 30問
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
PART6
長文穴埋め問題 16問
不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
PART7
1つの文書:29問
複数の文書:25問
いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
これらのパートの中からいかに苦手分野を無くしていくかというのが、TOEICで高得点を取るための基本的な考え方となります。
また、TOEICをまだ一度も受けたことがない方のために言っておくと、TOEICのリーディングは基本的に時間がありません。ですので、どれだけスピード感をもって解けるようになるかがリーディングにおける重要ポイントです。
2か月でTOEIC200点以上アップした勉強法とオススメの参考書

短期間でTOEICの点数を大きく上げるには、TOEIC専用の勉強に的を絞る必要があります。
書店にはTOEICに限らず、英語学習のための参考書が数多く並んでいます。
その中から、
- TOEICに特化したもので、
- 高得点に繋がるような質の高いもの、
- かつ自分と相性のいい参考書
を選び、それをひたすら回転することが一番の近道です。
それでは、勉強法を紹介します。
僕が行った勉強法は、大きく5つのステップで進めていきます。
具体的には、以下の通りです。(僕が2か月間勉強した時のスケジュール)
1.現在地を知る(2か月前)
2.基礎をつくる(2週間程度)
3.現在地を知る(1か月半前)
4.苦手分野を潰す(1か月間程度)
5.ひたすら模試を解き、習熟度を高める(2週間前)
この時、1週間でTOEICの勉強を40時間程度していました。
スケジュールを立てるときの参考にしてください。
それでは、1つずつ説明していきます。
現在地を知る
TOEICの勉強は、まず、自分がおおよそ何点くらいを取れる位置にいるのかを知ることから始まります。
実際のテストと同じ時間配分で解いてみてください。
ここで、Oxford University Press(オックスフォード大学出版局)が、TOEICでスコアアップするためにかかる時間を参考に示した表を見てみましょう。

この表によると、左の縦軸が取れたスコア、上の横軸がこれから目指すスコアで、その二つが交差するところに書いてある数字があなたがそのスコアを達成するために必要な時間になります。
例
・550点→850点(+300点):725時間
・650点→850点(+200点):500時間
・750点→850点(+100点):275時間
おおよその現在地が分かったら、次のステップに進むことになりますが、この表を使って自分が800点を超えるのにどのくらいの時間が必要なのかを把握し、自分は一週間でどれだけ英語の勉強に時間を割くことができ、そこから、実際にどのくらいの期間で800点を超えることができるかを一度計算してみてください。
今後の学習計画を立てる上で非常に参考になります。
例
公式問題集で650点→850点を取るには500時間。
自分が1週間で勉強できる時間は40時間。
500÷40=12.5週間=約3か月必要。
僕は2か月で200点スコアアップを達成しましたが、この計算はけっこう参考にできるものであると思っています。
どの程度の期間を要するかを知っているというのは、スケジュールを立てる上で非常に有益です。
まずは、一度問題を解いて、自分の現在地を知りましょう。
基礎をつくる
現在地を知ったうえで、英文法、英単語の基礎を作ります。
英文法の基礎作りは「キク英文法」を使いました。
理由は、他の文法書と比べてコンパクトでこれならやれそうと思えたからです。
実際、必要最低限の文法がとてもわかりやすく解説してあるので、効率性という面でもイチ押しの参考書です。
英単語帳は「TOEIC TEST 英単語 出るとこだけ!」を使いました。
TOEIC英単語帳界隈では、「金フレ」と呼ばれる「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」がとても人気です。
僕の周りでも使っている人が多くいました。
実際に読んでみましたが、TOEICで高得点を取るための単語力に特化した良書だと思います。
解説もけっこう面白くて、単語を定着させやすいような印象を受けます。
実際に書店で見比べてみて自分に合うものを選んでください。
リスニングは「TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング」を私は使いました。
このコンパクトさが僕は好きでしたが、リスニングについては、文法書・単語帳以上に相性があると個人的に感じているので、違うと思ったら、別の参考書に乗り換える勇気も必要だと思いますし、必要投資だと思います。
現在地を知る(part2)
基礎をある程度作ったら、再度、公式問題集を本番と同じように解いてみてください。
この結果から、正答率の低いパート、実力がついていないパート等、苦手分野を分析し、重点的にやるべきパートを抽出します。
苦手パートをなくす
重点的にやるべきパートを抽出したら、そのパートに特化した参考書を解いていきます。
おすすめの参考書を載せておきます。
紹介したもの以外でも、このステップは特に自分が合うと思った参考書で大丈夫ですが、必ず問題を解いて答え合わせをするアウトプット型のものを選んでください。
おすすめの参考書
リスニング
模試という形でリスニングだけにひたすら取り組めます。
また、TOEICで頻出のリスニング表現を学習できるのでオススメです。
TOEICのリスニングの学習に特化する前にまず英語に慣れる必要があると感じた人は、この本を使ってみることをオススメします。
リーディング
文法問題についてはこちらがおすすめです。
とにかくTOEIC頻出の文法問題をたくさんこなすことができます。
リーディングは対策が難しい部分ですが、解読の難しい構文をより速いスピードで読めるようになるためにはとにかく類似の問題を解き解説を頭に叩き込むことの繰り返しだと思っています。
おすすめはこちらです。
ひたすら模試を解き、習熟度を高める
苦手パートをなくす勉強がある程度進んできたら、あとはひたすら模試等の本番と同じ形式の問題を繰り返します。
おすすめは、公式問題集と至高の模試600問です。
本番前はこれまで使った参考書を何度も復習してください。
新しい参考書に手を出すのは禁物です。
勉強する際に意識したいこと
具体的な勉強スケジュール・参考書について説明をしてきましたが、学習を進める中で、短期間で効率的に点数を上げるために私が意識して取り組んだこと、非常に重要だと感じたことを3つ。
発音を意識する
リスニングで点を取れるようになるためには、当たり前ですが英語が聞き取れなくてはなりません。
効率的に点数を上げるために、文法の勉強、英単語の勉強、とリスニングの勉強とは直接関係のない学習の際にも、発音を常に意識して、自分でも読み上げてみてください。
これをするだけで本当に違います。
自分が読めない単語が頭に入ってくるはずがありません。
嘘だと思ってやってみてください。
最小限の参考書を何度も回転する。
人気で質の高い参考書は、デザインやスタイルが違っても、エッセンスは基本的に同じです。
参考書が合わないと思ったら、自分がやりやすいと思えるものに変えること自体は必要投資だと僕は考えていますが、各分野において参考書を何冊も手を出すというのは愚策です。
これだと決めたらそれを徹底的に回転しましょう。
最小限の参考書を何度も回転することが効率化を実現します。
文法・単語はあくまでツール。問題集に時間をかける。
英語の勉強をすると、英文法や英単語に必要以上に時間をかけてしまいがちです。
これは、特にTOEICでは避けてもらいたいことであり、TOEICはどれだけの問題に真剣に取り組んだかが結果に如実に表れます。
文法・単語が完璧になっていなくても、問題集にとりかかってください。
もう一度言います、アウトプットをどれだけしたかがそのまま結果に出ます。
スキマ時間を活用する
割くことができる時間を最大化するためには、スキマ時間の活用は非常に有用です。
電車の中で意味もなくスマホを見る時間、家でyoutubeを見たりテレビを見ている時間など、捻出できる時間は思った以上にあります。しかも、このちょっとしたスキマ時間の勉強はあとでじわじわ効いてきます。
おすすめの勉強法はテキストデータをスマホに入れることです。意味もなくスマホを見るときにそのデータを見るようにすると、気づいたらかなり進んでたりします。是非、試してみてください。
まとめ

それでは、まとめです。
勉強法の大事な部分だけ抽出します。
①公式問題集を解いて自分の現在地を知り、目標点数までに必要な時間を把握する。
②大まかなスケジュールを立てる。
③基礎を作る。
④公式問題集を解き、苦手分野を抽出する。
⑤苦手分野に特化した問題集で、対策をする。
⑥公式問題集・模試を何周も回転する。
以上、僕が200点スコアアップした勉強法を紹介してきましたが、TOEICの勉強において最も大事なのは、英語の勉強に自分の時間を捧げる覚悟です。
これまでに書いた通り、短期間の勉強でTOEICの点数は上げることができます。
その短期間はTOEICのことだけ考えて無心で勉強してみてください。
高得点を取れることを願っています。
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